片付けられない女が片付けるようになった先に
私は子供の頃から整理整頓が出来なくて
親から毎日毎時間毎分毎秒
「片付けなさい」と言われていた記憶がある
むしろ親子の会話はそれくらいしか思い出せないくらい
呪いの言葉として鮮明に浮かぶ
「かたづけなさい」
小学生の頃は机の上が山積みになって
プリントが雪崩れのようになるくらいで
母親の噴火が始まるのがルーティンだった
そんな子供時代から大人になり独立したら
もううるさく言われなくてラッキーだと
わたしは更に思う存分片付けない生活をするようになる
自由
毎日 服やバッグを放り投げてベッドにダイブする生活を手に入れた
だがしかし
呪いは解けていなかったのです
コロナが始まる20年も前に
在宅での仕事が始まった
業務の関係で他人が家に来る機会が増え
その為に上辺だけでも片付けないといけなくなった
物が多い・・・
クローゼットに押し込める生活が続く
その後「断捨離」「ミニマリスト」などなんとなく耳に入ってきた単語
私は無視し続けた
「あれって最初から片付けられる人がやってる話で
片付けられない人には参考にならないよ」
と言ってスルーし続けた
ある日 いつものように探し物をしていたとき
私は人生で何時間探し物のために時間を使っているのだろう?
そう思ったときから少しずつ
スルーしてきた「断捨離」「ミニマリスト」などを
意識するようになった
- 服を無くす
- プラスチック製品を無くす
- 一人分だけの量にする
1はブランド品はメルカリ ヤフオクなどを駆使し
ノーブランドやダメージ多めの物はジモティーで処分した
他のどうしようもない物は着てから捨てた
2のプラスチック製品を捨てるというのは
私の場合は100均にいくとついつい買ってしまう
ケースや雑貨などが多かったので
思い切ってプラスチックを持たないというルールを決めた
そういうルールを作ると処分しないといけない物が
無条件で選別できるので私には合ってた
処分するときに迷いも少なかった
3はすべての物を一人分だけにする
お皿やカラトリー
布団や家具
「友達が来たら」とか「なにかあったら必要かもしれない」というのは止めた
その時が来たらまた用意すればいいと言い聞かせ
処分を進めた
文字に起こすとあっという間だが
これがすべて出来たのは10年もの歳月が掛かった
途中で何度も「もったいない」を発動して休止したのである
今は物が無くなって一人で必要なものだけで暮らしている
たまにプラスチック製品を100均で買うこともあるが
それも必要な分だけ買い
お役が済んだらきちんと捨てることにしている
片付けと物を捨てて綺麗な部屋で暮らしていると
「脂肪を捨てたくなった」
不思議なもので効率的で綺麗なことが心地いいように感じると
自分の体が非効率でかなりコスパも悪く
動きの悪い工具のような残念な感じに思えてきたのです